東酒々井入口交差点の渋滞対策に取り組む
国道296号東酒々井入り口交差点の道路渋滞は、住民なら知らない方がいないという程の深刻な渋滞ポイント。富里方面から東酒々井方面へと右折する車両が少なくないにもかかわらず、右折車線が設けられていないことが原因で、朝夕のラッシュ時間帯はもちろん、日中であっても、わずか１台右折車があるだけで、富里七栄地先交差点（小川商店方向）まで後続車が数珠つなぎとなってしまう状態です。これまで、地元酒々井町議会の多くの議員が取り上げてきた問題ですが、ほとんど手がつけられないできました。
- 1 東酒々井入口交差点の渋滞対策の難しさ
- そもそも当交差点は、形状が複雑な変則十字路です。近隣の酒々井中学校への通学路にあたるため、十分な歩道幅の確保が不可欠であること。道路脇には移設困難な鉄柱やガソリンスタンドが存在すること等から、事業の予算規模は自ずから大きくなります。現地では、10メートルにわたって約3メートルのセットバックが必要であり、近隣住民、事業者等の地権者からの同意も容易ではありません。
- 2 当選直後より県へ強く働きかけ
- この問題については、多くの苦情、要望をいただいており、県議当選直後の平成23年8月より働きかけを続けてまいりました。
- 前述の通り、反対側には移設困難な鉄柱が存在していることから、ガソリンスタンド側のセットバックを選択せざるを得ませんでした。地下に眠っている、給油のための施設に影響なく工事ができるか等、クリアしなければならない問題が多数あったと聞いています。
- そのような中、地元町議さんによるこれまでの働きかけ、酒々井町と同町職員、県担当者によるご尽力があり、当交差点の改良事業の進捗を見ることができました。ただし、酒々井ＩＣや酒々井プレミアム・アウトレットが開業する平成25年春に間に合わなかったことは、大変残念です。改良工事の着工、完成時期は未定ですが、平成25年中の完成は絶望的との見方が大勢です。アウトレット等により渋滞が深刻化することは目に見えており、引き続き、早期着工、早期完成について働きかけてまいります。
- 3 時差式信号設置への取り組み
- さて、交差点改良に向けての働きかけと並行して、千葉県警には時差式信号の導入についての働きかけも行ってまいりました。
- 千葉県警との協議を重ねた結果、「（時差式信号機の設置により）富里方向からの車両がスムーズに右折できるように検討したい」との回答を得られたものの、その条件として、「下り（佐倉方面からの）車両について当交差点での右折を禁止する必要がある」とのこと。これは、時差式信号の設置により富里方面からの通行時間が延長される一方で、佐倉方面からの車両にとっては、当交差点で右折するタイミングがなくなり、返って事故を誘発する可能性があるからとのことです。
- 平成23年12月より、交差点近隣の住民にこの事情をお伝えし、ご意見を頂戴してまいりました。しかし、当交差点付近には営業を行っている事業者もおられ、右折禁止による影響が懸念する声が多数聞かれました。残念ながら十分な賛同を得ることができず、当交差点での時差式信号の導入については断念せざるを得ませんでした。