崩壊した県道脇の法面 (9/18酒々井町下岩橋) |
片側通行が続く県道宗吾酒々井線 下岩橋付近 |
昨年10月の台風26号の影響により、未だ片側通行の状況が続く県道宗吾酒々井線。この9月、全面復旧に向けようやく着工となりました。
県道脇がけ崩れ 民家1棟が全壊
伊豆大島で大規模な土砂災害を引き起こし、多数の犠牲者を出した昨年10月の台風26号。県内でも、死者1人、重傷者2人、軽傷者17人、床上浸水1,200棟、床下浸水2,450棟等、甚大な被害となりました。
印旛郡内においても多数の爪痕を残しましたが、未だに住民の足に大きな影響を与える、県道宗吾酒々井線の問題は特に深刻です。
宗吾酒々井線は、成田市宗吾霊堂前から酒々井町上本佐倉までの、国道51号と並行して走る約5.0kmの区間です。台風26号の影響により下岩橋付近の道路法面が大きく崩壊。崖下の民家1棟が押しつぶされただけでなく、道路が深くえぐられ、道路の全面封鎖を余儀なくされました。翌11月に「全面通行止め」は解除されたものの、未だ「片側交互通行」の状態が続いてきたのです。
重機搬入に狭い道幅の壁 着工まで11か月
当県道は酒々井町と成田市を結ぶ幹線道であることはもちろん、地域住民の生活にはなくてはならない生活道路的要素も強く、一刻も早い再開通が望まれるところ。地域から選出した県議会議員として、再三にわたって県関係部署へ要望してまいりました。
現場復旧に向け、9月16日にようやく着工となりましたが、どうしてこんなに時間がかかったのか。
今回のような法面の復旧作業を行うには、がけ下からの作業が不可欠です。現場までの道のりは道幅の狭い農道等しかないため、重機を搬入するための仮設道路の設置が必要となり、地権者との交渉や現地測量などに多くの時間を要したようです。
崩壊家屋の撤去から着手 平成27年3月に再開通
さて、平成26年9月に着工したとはいうものの、県道側からその動きはなかなか見られません。現在は、重機を搬入するための環境整備として、崩壊した家屋の撤去作業に着手したところです。県道復旧工事には約6か月もの期間を要し、平成27年3月に両側通行再開となる見込みとなっています。
事業の一刻も早い完成と供用再開を求めていくことはもちろん、作業により近隣への不便が生じることがないよう、住民からの聞き取りも続けてまいります。