大型車両規制の穴 違法車両が木下市街地に/印西市(2017年4月)
1 布佐地区の面的規制 狭さくにより大型車をブロック
JR成田線をくぐる県道千葉竜ケ崎線バイパス、いわゆる布佐アンダーパスが開通したのは平成29年3月のこと。
同県道は利根川を渡る栄橋手前の布佐地区で市街地を通過し、線路とも平面交差していたこと等から、地域の渋滞解消策として期待されてきたものでした。
ところで、国道356号我孫子市布佐地区には以前より狭さくが設置されています。
狭さくとは、あえて道幅を狭くするために道路の両側に置かれる工作物のことで、大型車両の流入を防ぐことが目的です。
そもそも我孫子市布佐地区や印西市木下地区では、地域一体として大型車両の進入を規制する「面的規制」が行われてきており狭さく設置によりアンダーパスを利用した千葉NT地区と布佐、栄橋方面との大型車の行き来がシャットアウトされているのです。
2 アンダーパスう回車両が木下地区に多く流入
しかし、そのしわ寄せを受けているのが木下地区の市街地。アンダーパスを利用できない大型車が、道幅が狭く歩道も整備されていない同地区に多く流入し、歩行者や自転車利用者など近隣住民に、接触事故等の深刻な危険を招いているのです。
地元住民からは、「歩行者の脇を大型ダンプなどが通過するのが怖い」「朝夕は車が数珠つなぎとなってしまう。何とかしてほしい」といった苦情の声が上がっています。
布佐地区に設置された狭さくは、警察による大型車両への進入規制にあたるわけですが、一方で木下市街地にう回する違法大型車両への取締りの不十分さが穴となっています。
進入規制がかけられている布佐アンダーパスやその関連道路に大型車両が進入できないことは当然のことですが、一方で、そのう回車両が取締り等のできない市街地に進入してしまっていては本末転倒。
大型車両の市街地への進入についての規制強化が求められます。
現在、県警と話し合いを続けているところですが、近隣住民が安心して生活できる住環境を取り戻せるよう、早期の対策を強く求めてまいります。